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キツイ練習が教えてくれたこと

2023年11月2日

みなさんこんにちは。

明石のパーソナルトレーニングジム-TRE・RESORT-の大元です。

11月に入り、肌寒く感じる日が増えてきました❄️

 

この季節になると、毎年不思議とやる気が出てきます(雑)

めちゃくちゃ大雑把な表現ですが…ここ踏ん張れ〜みたいな感じです

これはなんでだろうと考えていたとき、ふと棚に飾ってある高校時代の写真を見て思い出しました。

 

そう、冬のラントレです。

ラントレというか、精神修行。

いや、訓練、鍛練という言葉の方が似合うのかも…

今思い返しても、まあキツかったです😅

いつ思い出しても細胞レベルで身体が拒否反応を起こします。笑

 

年内の公式戦が全て終わった11月の毎週木曜日に”それ”は始まります。

まずは学校から20分ほど走ったところの「筆山」という山の頂上まで駆け上がり(私の出身は高知県です)

山頂では数百段の階段をノンストップで10往復。

それからその階段をランジウォークで5往復。

それが終われば2人ペアで手押し車で5往復。

次は坂道に降りて、またペアでお姫様抱っことおんぶダッシュを5往復。

最後は坂道ダッシュを20本。

鼻水は垂れるわ、よだれは垂れるわ、頭は痛いわで、走るなんてスマートなもんではなくて気持ちで足を前に出す感覚でした笑

延々と走り続けて3時間、やっと「筆山」ラントレ終了。

そこから走ってグラウンドまで戻り基礎練習2時間。

とにかく足が止まることがないです。。

 

筋肉痛とか、気分悪いとかのレベルではなくホントにこのまま消えてしまうんじゃないかと思うくらい辛かった覚えがあります。

しかしよくやってた笑 (ある時の質問で、高校時代の一番幸せな時間は夜ベッドで寝る瞬間と答えた理由はここにあります。)

 

この「筆山」ラントレには絶対破ってはいけないルールが2つあります。

一つ、絶対に膝に手をつかない

一つ、絶対に足を止めない、少しずつでも前進する

このルール、誰か1人でも破ると追加決定。当たり前ですよね?😀

 

いたってシンプルで簡単なルールですが、これが難しい。

そこまでしてお前らは勝ちたいのか?と毎回毎回試されていました。

これをクリアできるか否かで己の強さ、チームの強さ、ひいては大事な場面での勝負強さに大きく関わります。

 

今になって論理的にトレーニングを考えるとあの練習で足腰が強くなり、競技力向上に直結するとはなかなか思えませんが、あの練習には間違いなく意味があり「あと一踏ん張り」を教訓として教えてくれた貴重な時間だったと思います。

やり方がベストかはわかりませんが、当時の監督はまっすぐに礼儀や人としての在り方、粘り強さをぶつかり稽古で伝えてくれました。

 

そしてこの教えは今の仕事や生活においても役立っています。

いつもバンガードでも言われている「やり方より在り方が大事」ということとにも共通しています。

 

あの山で何度道端に昼食の鶏そぼろ丼を吐いて、あの階段で何度ハムストリングスが攣ったことか思い出しても数えきれないです😂

 

「筆山」と聞くと全身がソワソワして、「11月の木曜日」が来ると吐き気で昼ごはんが喉を通らない。

「筆山いつ燃やす?」は100万回は聞いたんじゃないかと思うくらいかつては嫌な11月でした。

今ではいい思い出です。

 

10年の時を経て、あのキツい練習の意味を少しは理解できた気がします。

 

今年も11月がやってきました。

この冬の澄んだ空気を感じると体中の細胞が頑張れと命令しているようなしていないような…

筆山の階段を走るように1つづつ目の前のことに取り組んでいきたいと思います。

 

 

後輩たちも今頃は筆山走ってるんかなあ〜

 

 

 

時代を感じる段差バラバラの階段が追い込みには効きます。笑

城下町を見下ろす夜景スポットですがキレイと感じたことはありません😂