こんにちは!
フィジカルバンガードスタッフ平井です☺
今日は、週に一回行かせていただいている大学(水泳部)のトレーニング指導でのお話です。
いつもトレーニング指導を始める前にコーチと打ち合わせを行い、
選手の現状を聞いた上で、その日のトレーニング内容を決めています。
今回の打ち合わせでは、
「練習や試合で自分の持っている力を出せない選手が多い」
「“自分はこれだけの力を持っている”と自信が付けられたら・・・」
とのことでした。
その日は私から「全員で懸垂を10回できるよ
普段のトレーニングでも懸垂をしますが、10回できない選手もいます。
しかしそれは、本当の限界ではないと感じていたので、
「今日は必ず、10回全員ができるようにしよう‼」と全員に伝え、
現状10回できる選手に関してはそれ以上の回数で各自目標設定をしてもらい、そこにチャレンジする形にしました。
懸垂以外のトレーニングメニューが終わり、
「始めるタイミングは各自に任せます。心の準備ができた人から始めてください!」
と伝えると、
ある選手が隣にいた選手に一言、
「なんか分からんけど手汗がかくくらい緊張してきた」と。
全体を見渡すと、
・ソワソワとしている選手
・1人の空間を作っている選手
・身体を大きく動かしている選手
・なんだか不安そうな顔をしている選手
おそらく、それぞれが不安や緊張、集中などいろんなメンタル状態になっていたと思います。
トレーニングが終わり全体での振り返りで
始まる前のメンタル状態について聞いてみると、
「緊張や不安があったが、なぜそのようになったのか分からない」
との答えが多くありました。
そこで私が大事だと感じたのは、
「今の自分の感情(メンタル状態)と向き合う事」。
・何が不安になっているのか
・何に対して緊張しているのか
そこを掘り下げていく事で、自分の現状も知ることができるのではないかと思います。
自分の現状を把握したうえで、課題点を見つけそれに取り組んでいく。
それは簡単にできる事ではなく、私もなかなかできない事が多いですが、
少しづつの積み重ねだと思っています。
懸垂チャレンジの結果としては9人中8人がそれぞれの目標を達成する事はできましたが、
その目標達成までの過程が大事だと改めて感じました。
最初に掲げたトレーニングのテーマとは少し反れてしまいましたが、
「力を出し切る」「達成感で自信をつける」
それだけではない“大事な事”が見えた時間でした。